Webライターの単価交渉はいつする?13年以上働いてわかった上げやすいタイミングと伝え方

Webライターとして継続案件を持つようになると、どこかで気になってくるのが単価交渉です。

「半年くらい続けたら言っていい?」
「修正もほとんどないし、そろそろ上げてもらえないかな」
「でも、交渉したせいで案件がなくなったら困る」

このあたりは、なかなか判断しにくいところです。

Webライターを13年以上続けてきましたが、私自身は「3か月経ったから」「10本書いたから」のように、期間や納品本数だけで単価交渉のタイミングを決めてきたわけではありません。

見ることが多いのは、

  • クライアントからの評価が安定しているか
  • 修正がほとんど入らなくなったか
  • 他でより条件の良い案件を受けられるようになったか
  • 今の単価でも、この案件を残す価値があるか

といった部分です。

単価交渉は、一定期間働いたら必ずするものではありません。

**「契約した頃と比べて、自分の仕事の評価や受注状況が変わったときに、一度条件を見直す」**と考えておくとよいでしょう。

この記事では、Webライターが単価交渉をするタイミングの考え方や、適したタイミング、単価交渉を断られた場合の対応などをわかりやすく解説します。

    Webライターの単価交渉は「期間」よりも今の状態を見る

    Webライターの単価交渉について調べると、「数か月継続したら」「一定本数を納品したら」といった目安を紹介する記事もあります。実際、継続期間や納品実績は、一つの判断材料になるでしょう。

    ただ、3か月継続して納品すれば、全員同じように単価を上げてもらえるわけではありません。

    たとえば、3か月経っていても毎回大幅な修正が入っているケースと、ほとんど修正なしで安定して納品できるケースでは状況が違います。

    反対に、期間がそれほど長くなくても、担当する業務範囲が増えることや、他の案件ではより高い条件で受注できるようになることもあります。

    そのため、「何か月経ったか」だけを見るより、契約当初から何が変わったのかを確認したほうが、判断しやすくなることが多いです。

    単価交渉を考えやすいタイミング

    私の経験も交えて、単価交渉を考えやすいタイミングを解説します。

    修正やマイナスのフィードバックがほとんどなくなった

    一つ目は、クライアントからネガティブなフィードバックを受けなくなり、原稿への修正もほとんど入らなくなった頃です。

    継続案件では、最初から完全に相手の求める記事を書けるとは限りません。

    何本か担当するうちに、

    • このメディアではどこまで説明するか
    • どんな表現を避けるか
    • どこを重点的にリサーチするか
    • クライアントが何を重視しているか

    などが分かってくるはずです。

    その結果、修正が減り、安定して納品できるようになります。

    私の場合は、この状態になった頃を「一度単価について相談してもいいかな」と考えるタイミングの一つにしています。

    他でより良い条件の案件が取れるようになった

    もう一つ多いのが、他のクライアントから今より良い条件の案件を受けられるようになったときです。

    たとえば、同じ時間を使うなら別の案件を受けたほうが報酬が高い状態になれば、現在の案件を同じ単価のまま続ける優先度は下がります。

    私自身、このタイミングで一か八か単価交渉をすることも多いです。

    これは「他社はいくらだから同じ金額にしてください」という話ではありません。

    自分の受注状況が変わり、今の条件でこの仕事を続けるかどうかを考える時期になったということです。

    案件ごとの報酬だけでは判断しにくい場合は、実際にかかっている時間から時給換算してみると比較しやすくなるでしょう。

    業務範囲が増えたときも条件を確認する

    執筆だけで受けた案件なのに、

    • 構成作成
    • WordPress入稿
    • 画像選定
    • 追加のリサーチ
    • 修正対応の範囲

    などが後から頼まれる作業が増えるケースもあります。

    その場合、先方から報酬を上げることを伝えてくれるケースも多いですが、そうでない場合は交渉するとよいでしょう。

    そもそもこのケースは、単純な「値上げ交渉」ではなく、仕事内容と報酬が合っているかを確認するタイミングです。

    2024年11月1日に施行された「フリーランス・事業者間取引適正化等法」では、フリーランスへ業務委託する場合、発注事業者は業務内容や報酬額、支払期日などの取引条件を、書面やメール・SNSのメッセージなどで明示する必要があるとされています。

    作業内容が当初よりも増えたときに、なんとなくそのまま引き受け続ける必要はありません。

    追加された作業まで含めて、現在の条件で続けるのか、一度相談するのかを考えましょう。

    単価交渉では、毎回すごい実績を並べなくてもいい

    単価交渉の記事では、
    「これまでの実績を数字で示す」
    「クライアントへの貢献を説明する」
    「単価を上げる根拠を提示する」
    といった方法がよく紹介されています。

    もちろん、説明できる材料があるなら使っても問題ありません。

    ただ、私自身はそこまで細かく理由を説明しないことも多いです。

    評価が安定していて、修正もほぼなくなった状態なら、普通に単価について相談することもあります。

    たとえば、「今後の単価について、一度ご相談させていただくことは可能でしょうか」くらいの切り出し方です。

    また、他の案件との条件差が大きくなってきた場合は、「他案件との兼ね合いもあり、今後の単価についてご相談できればと思っています」と伝えることもあります。

    無理に理由を盛ったり、「これだけ貢献しています」と長いプレゼンを作ったりする必要はありません。クライアントの予算に問題がなく、記事の品質にも評価をもらえている場合、それほど説明しなくても話が進むことも多いです。

    その場合、相手が判断できるように、何について相談したいのかと、希望する条件を分かる形で伝えることのほうが大切です。

    単価が低くても、必ず交渉するわけではない

    単価交渉をする前に考えたいのが、そもそも、この案件では単価を最優先する必要があるのかということです。

    私の場合、単価だけを見ると低めでも、

    • 記名記事として公開される
    • 自分の実績として公開できる
    • その実績が別の仕事につながる

    といった価値が大きければ、その条件で続けることがあります。

    以前は「今後やっていきたいジャンルだから」という理由で受けることもありました。

    ただ、現在はやりたいジャンルをある程度経験しているため、この理由で低めの単価を受け続けることはほぼありません。

    何を残す価値と考えるかは、経験や仕事の段階によっても変わります。もちろん単価が上がるに越したことはありませんが、単価以外の部分も考慮しながら、交渉するかどうかを検討するとよいでしょう。

    単価だけでは判断できない案件の見方については、別の記事で詳しくまとめています。

    【内部リンク:継続案件を残すか判断する記事】

    単価交渉を断られたらどうする?

    断られた場合にどうするかを判断する基準は人それぞれでしょうが、他の案件との兼ね合いを考えることが重要です。

    たとえば、現在の条件でも十分続ける価値があるなら、そのまま継続する選択があります。

    一方、同じ時間を使ってもっと条件の良い仕事を受けられるなら、

    • 依頼本数を減らす
    • 他案件を優先する
    • 契約を終了する

    といった選択肢も出てくるでしょう。

    「単価交渉に失敗したら辞める」と最初から決める必要はありません。

    交渉前に、**「もし今の条件のままだったら、自分はこの案件をどうしたいのか」**まで考えておくと、返答をもらった後に判断しやすくなるはずです。

    単価交渉の前に確認しておきたいこと

    単価について相談するか迷ったら、次の項目を一度確認してみてください。

    • 最近、大きな修正やマイナスのフィードバックが続いていないか
    • 契約当初より安定して仕事を任せてもらえているか
    • 業務範囲が以前より増えていないか
    • 他ではどのくらいの条件で受注できているか
    • 時給換算すると現在の案件はいくらになるか
    • 報酬以外に、この案件を残す価値があるか
    • 単価が変わらなかった場合でも続けたいか

    全ての項目を満たす必要はありません。

    重要なのは、「半年続けたからそろそろ」ではなく、今の仕事と条件が自分に合っているかを見直すことです。

    単価交渉は、自分の状況が変わったときに考えればいい

    Webライターの単価交渉に、全員共通の正解のタイミングはありません。

    少なくとも私は、期間や納品本数より、

    評価が安定したか。
    他でより良い条件を取れるようになったか。
    今の単価でも、この案件を残したいか。

    を見てきました。

    修正がほとんどなくなり、安定して仕事ができているなら、単価について相談すること自体を必要以上に怖がる必要はありません。

    一方、金額以外に残るものが大きければ、今は交渉しないという判断もできます。

    単価を上げることそのものを目的にするのではなく、今の自分に合う条件に仕事を整えていく。

    単価交渉は、そのための一つの手段の一つとして考えましょう。

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