フリーランスの休み方|仕事を止めずに「仕事をしない時間」を作るには
フリーランスとして働いていると、「みんなどうやって休んでいるんだろう」「仕事があるのに休んでもいいのだろうか」「休みを増やしたら収入が減りそうで不安」と感じることがあります。
会社員のように土日が休日と決まっているわけではなく、自分で仕事量やスケジュールを決められるのがフリーランスです。
自由に休めそうに見える一方、仕事を受けようと思えば予定を埋めることもできます。
また、案件が終わっても、営業や経理、請求、勉強、自分の事業など、やることを探せばいくらでも出てくるでしょう。
そのため、「仕事が全部終わったら休もうと考えていると、なかなか休日が来ない」という人もいるのではないでしょうか。
だからといって、毎週必ず2日休む、土日は仕事をしない、と決めればいいわけでもありません。仕事の内容や納期、収入、家庭の事情などによって、無理のない休み方は変わります。
大切なのは、仕事を全部処理した結果として余った時間を休日にするのではなく、仕事や収入とのバランスを見ながら「仕事をしない時間」を残すことです。
この記事では、フリーランスが休めなくなる理由と、仕事を止めずに自分なりの休日を作る考え方を紹介します。
フリーランスが休めなくなるのはなぜ?

フリーランスが休めない理由は、単純に仕事が忙しいからとは限りません。
仕事量や収入の決まり方そのものが、休みにくさにつながっている場合があります。
仕事をすればするほど収入を増やせる場合がある
フリーランスは、受ける仕事を増やすことで収入も増える働き方があります。
もちろん、月額固定の契約や成果報酬など、報酬の仕組みは仕事によって異なります。
しかし、記事制作やデザイン、動画編集など、案件や納品物ごとに報酬が決まる仕事なら、対応できる案件を増やすほど売上も増えやすくなります。
実際に筆者も、仕事が多かった時期に、「もう少し受ければ、さらに月収を伸ばせる」と仕事を詰め込んでいた時期がありました。
休めない理由は、「休んだら生活できなくなる」という不安だけではありません。
働けばさらに収入を増やせるからこそ、どこで仕事を止めればいいのか分からなくなるケースもあります。
フリーランスの仕事は案件だけではない
クライアントから依頼された仕事をすべて納品しても、フリーランスの仕事が完全になくなるとは限りません。
たとえば、
- 営業する
- 請求書を作る
- 経理をする
- 新しい知識を学ぶ
- ポートフォリオを更新する
- SNSを運用する
- 自分のサイトや事業を育てる
など、やろうと思えば仕事はいくらでも見つかります。
すべて終わらせてから休もうとしても、次にやることが出てくれば終点がありません。
だからこそ、「やることがなくなった日=休日」と考えないことも必要です。
予定に空きがあると仕事を入れられてしまう
スケジュールに何も入っていない日があると、「もう1件なら受けられそう」と考えることもあります。
しかし、予定表の空白がすべて受注可能な時間とは限りません。
休む時間や家事、外出、自分の用事なども含めて生活は成り立っています。
仕事を入れられるかどうかだけで予定を判断していると、空いている時間がすべて仕事へ置き換わり、結果として休みがなくなることもあるでしょう。
フリーランスの休日は「1日何もしない日」だけではない

休日というと、「朝から夜まで一切仕事をしない日」を想像するかもしれません。
もちろん、1日完全に仕事から離れるのも一つの休み方です。
ただし、働く時間を自分で調整しやすいフリーランスは、もっと細かく休みを作るのも一つの方法です。
1日休む・半日休む・数時間空ける方法もある
筆者の場合、1日単位だけでなく半日単位で休むことがあります。
たとえば、午後から予定がある日は、朝5時ごろから仕事を始めて5時間ほど作業し、10時以降を空けるといった形です。
別の日に仕事を移動させる場合もあります。
この方法がすべてのフリーランスに合うわけではありません。
ただ、「休み=1日まるごと空けなければならない」と決める必要もありません。
半日、午後だけ、数時間など、自分の仕事や生活に合わせて仕事をしない時間を確保する方法もあります。
「仕事がない日」と「休むと決めた日」は違う
案件が入っていないからといって、その日が必ず休日になるわけでもありません。
仕事がなければ営業をする人もいれば、勉強や自分の事業に時間を使う人もいます。
筆者の場合、自分のサイトを触ることは仕事というより趣味に近い感覚があるため、案件がない日でも作業することがあります。
反対に、特に予定を決めていなくても「今日はやりたくない」「やっても集中力がなさそう」と感じれば、そのまま休むことも珍しくありません。
何をすれば仕事で、何をしなければ休日なのかは、働き方によって違います。
自分にとって何が「仕事をしない時間」なのかを考えておくと、休みの基準を作りやすくなるはずです。
休みは「仕事が終わった結果」ではなく予定の中に作る

フリーランスの仕事は、すべて終わるのを待っていると休みにくくなります。
そこで、休みも仕事と同じように予定の一つとして扱うことがポイントです。
予定がある休みは先に確保する
旅行や外出、家族との予定など、あらかじめ休みたい日が分かっているなら、その日は先に空けておく方法があります。
そのうえで、
- いつまでに何を終わらせるか
- 前後の日にどれくらい作業するか
- 新しい仕事を追加できるか
を考えるとよいでしょう。
「すべての仕事が片付いたら旅行へ行こう」ではなく、先に予定を決めて、その日までに終えられる仕事量を組む考え方です。
何も予定がない休みは仕事量を見ながら取ってもいい
一方、すべての休日を何週間も前から固定する必要はありません。
仕事の進み具合を見ながら、「明日は休んでも大丈夫そう」と判断して休む方法もあります。
筆者は、
- 残っている仕事の本数
- 納期までの日数
- その後に入っている案件
を確認したうえで、休みを入れられるか判断しています。
フリーランスだからといって、毎週同じ曜日を休みにする必要はありません。
予定を先に確保する休みと、仕事の進捗を見て取る休みを組み合わせる方法もあります。
休む前に「休んだ後のスケジュール」まで確認する

休みを入れられるか判断するときは、その日だけを見るのではなく、休んだ後まで確認しておくと仕事を調整しやすくなります。
休みを入れた状態で仕事を組み直す
たとえば明日を休みにするとします。
その場合、「明日休めるか」だけではなく、「明日休んだら、明後日以降の仕事はどうなるか」まで確認することが大切です。
筆者は受注したすべての案件やタスクをシートで一覧管理しており、案件を受けた段階で納期と実際に作業する予定日を組んでいます。
そこへ休みを入れ、
- 残りの作業をいつするか
- 納期に間に合うか
- 後続案件に影響しないか
- 予備として使える空き日が残るか
を見ながら調整します。
複数の案件を並行している場合は、仕事だけでなく休みも含めて一覧で見える状態にしておくと判断しやすいです。
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休みの前後に負荷が移りすぎないかを見る
休みを作ったからといって、仕事量そのものが減るとは限りません。
筆者も、休む代わりに翌日の想定労働時間を7時間から10時間程度へ増やすなど、別の日へ仕事を移すことがあります。
これは「休むなら翌日に長時間働いた方がいい」という意味ではありません。
見るべきなのは、休日を作った結果、仕事の負荷がどこへ移動するのかです。
休むたびに前後の日へ仕事が集中し、毎回無理なスケジュールになるなら、休日の入れ方ではなく仕事量そのものを見直すべきタイミングかもしれません。
休むために新しい仕事を入れない判断も必要になる

仕事を効率化すれば、作業時間を短くできることがあります。
AIやタスク管理ツールを使う方法もあるでしょう。
ただし、2時間空いたところへ新しい仕事を2時間分追加すれば、休める時間は増えません。
休日を確保するには、効率化だけでなくどこまで仕事を受けるかも重要になります。
休みを作るには受注量そのものを見る
すでに引き受けた仕事を、休みたいからという理由ですぐ減らすのは難しい場合があります。
だからこそ、新しい依頼を受ける段階で、「この仕事を追加しても、今の予定を無理なく維持できるか」を見る必要があります。
予定に空白があるかだけでなく、休みや予備日まで使わなければ対応できない状態にならないかも確認しましょう。
新しい依頼は「受ける・断る」の二択ではない
新しい依頼が現在のスケジュールに入りきらない場合でも、必ず断らなければならないとは限りません。
筆者の場合、依頼を受けたら一度シートへ入れ、納期と作業予定日を仮に組みます。
その上で余裕のある空き日で対応できるなら、受けることが多いです。
休みを使う必要がある場合は、早朝に数時間確保するなどの調整で無理なく対応できるかも確認します。
それでも難しければ、「納期を○日までにしてもらえれば対応できます」「○本すべては難しいですが、○本なら対応できます」と条件を提案しています。
それでも納期遅れなどが発生しそうなら、無理をして受けることはしません。
受けるか断るかだけでなく、納期や本数を調整する選択肢も頭に入れておくとよいでしょう。
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今月きつかったなら次の受注量へ反映する
実際に仕事を始めてみると、「想定より時間がかかった」「今月は仕事を入れすぎた」と気づくこともあるはずです。
その場合、すでに受けている仕事を無理に減らすのではなく、次回以降の受注量を調整するのも一つの方法です。
毎月同じ量を受け続ける必要はありません。今月の働き方を、翌月の仕事量を決める材料にすることも、休みを作るための仕事管理です。
休みを増やせば収入とのバランスも変わる

フリーランスが休みを考えるとき、避けにくいのが収入との関係です。
働く時間を減らしても収入がまったく変わらないとは限りません。
ただし、必ずしも「今日1日休んだから、今日1日分の収入がなくなった」と考える必要もないでしょう。
「1日休む=1日分の収入がなくなる」とは限らない
フリーランスの報酬体系はさまざまです。
時給・時間単価に近い仕事もあれば、納品物ごとに報酬が決まる仕事、月額固定の仕事もあります。
そのため、休みと収入の関係は一律ではありません。
案件を受けてから納期までの作業を組む働き方なら、1日休んだからといって、その日の売上がそのままゼロになるとは限りません。
ただし、もちろん休みを増やせば仕事に使える時間は減ります。
その結果、
休みを増やす
→仕事に使える時間が減る
→受けられる仕事量が変わる
→収入にも影響する
という状況に陥ることもあります。
休みと収入は切り離すのではなく、自分の働き方に合わせて一緒に考えることが大切です。
欲しい収入と仕事に使う時間をセットで考える
仕事を受ければ受けるほど収入が増える場合、「どこまで稼ぐか」を決めなければ仕事量にも上限を作りにくくなります。
筆者も以前は、月の収入をさらに伸ばせそうなら仕事を追加する働き方をしていました。
しかし現在は、「自分が欲しい収入額と、そのためにどれだけの時間を仕事へ使うか」のバランスを見るようにしています。
仕事を詰め込みすぎれば、仕事以外のことへ使う時間が減るだけでなく、余力も失いがちです。
「最大でいくら稼げるか」だけではなく、どのくらい働いて、どのくらい自分の時間を残したいのかから仕事量を決める考え方も覚えておくとよいでしょう。
収入が止まることへの不安が強く、仕事を減らせない場合は、日々のスケジュールだけでなく手元資金も含めて考えることが大切です。
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また、同じ報酬でも必要な作業時間は案件によって異なります。仕事へ使っている時間を把握したい場合は、案件を時給換算してみる方法もあります。
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休めない状態が続くなら「休み方」より働き方を見直す

休日を予定へ入れても、毎回仕事で潰れてしまう。
休むたびに翌日へ大量の仕事が移る。
新しい依頼が来るたび、予定していた休日をなくしている。
この状態が続くなら、休日の作り方だけを工夫しても解決しにくいかもしれません。
たとえば、
- そもそもの仕事量が多すぎないか
- 納期に余裕のない仕事が集中していないか
- 固定稼働によって予定が埋まりすぎていないか
- 新しい依頼を断れず受け続けていないか
- 収入を増やすことを優先しすぎていないか
などを確認してみましょう。
一社の仕事によって予定の大部分が固定されている場合は、案件管理だけでなく取引先への依存度も確認してみてください。
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フリーランスが休めるかどうかは、時間管理だけの問題ではありません。
仕事量、納期、契約条件、収入、そして仕事以外にどれだけ時間を残したいか。
それらを含めて働き方そのものを見直してみてもよいでしょう。
フリーランスの休み方に正解はない
フリーランスだから毎週○日休むべき、土日は必ず休むべき、という一つの正解はありません。
毎週決まった曜日を休日にする人もいれば、平日に休む人、仕事の進捗を見ながら休日を決める人もいます。
また、1日単位ではなく、半日や数時間だけ仕事をしない時間を作る方法もあります。
重要なのは、仕事をたくさん処理できているかだけではなく、その働き方の中に自分の時間が残っているかです。
効率よく仕事を終えても、空いた時間へ次の案件を入れ続ければ休日は増えません。
休みを予定に入れても、そのたびに前後の日へ無理な量の仕事を詰め込んでいるなら、仕事量は変わっていないこともあります。
休み方を工夫してもなかなか休めないなら、
何件受けるか。
どれだけ働くか。
どのくらいの収入を目指すか。
仕事以外にどれだけ時間を残すか。
そこまで含めて、一度働き方を見直してみてください。
仕事を回せることと、無理なく続けられる仕事量であることは別です。
自分で仕事を決められるフリーランスだからこそ、仕事を入れる時間だけでなく、仕事を入れない時間も自分で残していくことが大切です。
